腹痛を感じた時の処置について
継続した痛みを感じている時は医師の診察を受けること
腹痛は誰もが1度は経験したことがあると思います。1度もお腹が痛くなったことがないという人はいないでしょう。
原因は体内の内臓器官に何かしらの異常があった時に感じるものですが、病気でないケースが多く、すぐに痛みが治まることがほとんどです。
腹痛を起こしやすい部位として代表的なものは胃腸だと思います。
私たちが食べ物を吸収すると胃はそれを消化してくれますが、食事の量が多すぎると消化作業が多忙になり、その働きが弱ったり、苦しくなることがあります。
それによって腹痛が発生するのですが、これは単なる食べ過ぎですので病気の心配をする必要はありません。
また、腹痛に下痢などが伴う場合は風邪を引いたことによる影響や、冷たいものを飲み過ぎたことによるものが多く、すぐに治まります。
同様にお通じが悪い時に腹痛を感じている時は、便秘が原因であることがわかりますので、食事内容を見直したり、水分を多めに摂取したり、運動をするなどの解決法があります。
これらはいずれも一時的な症状であることが多く、すぐに症状は消えてしまいます。
ところが一週間経過しても痛みが継続している時は病気である可能性がありますので、病院へ行くようにしましょう。
大きな病気ではないかもしれませんが、状況を把握できれば安心しますので、時間を作って医師の診察を受けたほうが良いのです。
様々な検査方法について
病院で診察を受ける時は状況を医師に説明して、薬を処方してもらいます。
しかし、薬で症状が改善されない時は検査を受けることになります。
検査はたくさんの種類がありますが、最も簡単なものはレントゲン検査です。
これは職場での定期的な健康診断でも行われているケースが多く、バリウムを飲んで胃部の状況をチェックしたり、肺の病気を確認する胸部のX線検査などがあります。
一番手軽にできますので、異常を感じたら最低限受けておきたい検査です。
それよりも細かく調べたい場合でも、現在は様々な方法がありますので、状況に応じて選ぶようにしましょう。
まず、胃内視鏡検査がありますが、これは胃カメラとも呼ばれています。
やり方は超小型カメラが付いている内視鏡を口から入れて胃の中を観察するものですが、これを受ける時はとても苦しくて我慢できない人もいます。そのため近年は鼻から入れる方法も実施されるようになりました。
また、大腸内視鏡検査も胃の内視鏡と同様に行われています。最近は内視鏡の先端に拡大できるレンズが内臓されるようになり、より細かくチェックできるようになっています。
それ以外にはMR検査があります。強い磁石や電波を使用して行われるもので、胃腸に異常が見られないにもかかわらず腹痛を感じる際に行われることが多いです。肝臓や腎臓に発生した胆石などもチェックできる検査です。
そして比較的楽にできるものとしてCT検査と呼ばれるものもあります。これはX線によって体の断面を撮影するものです。特に心臓、胸部、肝臓、腎臓、大動脈などの病気の発見に優れた効果を発揮します。そのため腹部に異常がある時に受けておけば安心です。
これまで様々な検査をご紹介してきましたが、腹部に痛みを感じた時に簡単に治まらないようであれば病気の可能性がありますので、必ず病院へ行くようにしましょう。