メタボリック症候群を防ぐために日常生活で心掛けること!
メタボリック症候群とは?
メタボリック症候群という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。これは別名メタボリック・シンドロームとも呼ばれ、近年話題になっています。
しかし、その詳細を明確に理解している人は少ないのが現実です。
何となく太っている人を指しているというイメージがあると思いますが、具体的にどのような状況のことをメタボリック症候群と呼んでいるのでしょう?
2008年(平成20年)4月1日よりメタボリック検診というものが義務化されました。これは40~74歳の医療保険加入者が全員対象になります。
その検診結果によってメタボリック症候群であるかどうか判断されるのです。
診断基準は2005年(平成17年)4月にメタボリックシンドローム診断基準委員会によって設定されました。
診断の第一段階は立ったままの状態で腹囲を測定します。そして男性は85㎝、女性は90㎝以上の場合はメタボリック症候群の疑いがあると診断されます。また、腹囲の結果に関係なく、BMIの値が25以上の方も該当しますので両方の結果を知る必要があります。
第二段階は血圧、血糖値、血液中の中性脂肪とHDLコレステロールを測定します。
その中で脂質異常、高血糖、高血圧症のうち、2つが該当すればメタボリック症候群と診断されます。尚、基準値については下記の通り定められています。
★高血圧症
収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上
★脂質異常
中性脂肪150mg/dl以上、またはHDLコレステロール40mg/dl未満
★高血糖
空腹時血糖値100mg/dl以上、またはHbA1c5.2%以上
原因や対策について
メタボリック症候群は内臓脂肪が増え過ぎてしまうことにより、代謝機能が正常に働かなくなって血液中の中性脂肪やコレステロールが増加して動脈硬化などを引き起こしてしまう状態のことを言います。
この状態が悪化すると心疾患や脳卒中になることもありますので、充分に注意しなければなりません。
そのため普段からメタボ対策を考える必要があります。最も重要なのは日常生活における食事と運動です。
以下に大切なポイントをご紹介します。
1.日常生活で心掛けること
・食べ過ぎない、また時間をかけてよく噛んで食べること
・食事はなるべく毎日決まった時間に食べて、就寝前などは避ける
・脂分が多い食品を摂り過ぎない
・食事では野菜を先に食べ、特に緑黄色野菜をたっぷり食べる
・コレステロールを吸収する作用がある食物繊維を充分に摂る
・ウォーキング、水泳、ジョギングなどをする時間を作る
・通勤ではなるべく歩く時間を多くする
・近所への買い物は車ではなく、自転車や徒歩で出かける
毎日の生活習慣がメタボになるかどうかの分かれ目ですので、少しでも予防するという意識を持つようにしましょう。それが健康維持に繋がるのです。