健康ライフ情報調査隊

人間の健康に関する様々な情報をお伝えします。最近は予防に対する意識が高まっていますので、お勧めしたい健康法やサプリメントについての話題も取り上げています。

スロージョギングの効果や問題点について

スロージョギングとは?

 

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最近、メディアで話題になっている健康法でスロージョギングと呼ばれるものがあります。

日本テレビの「世界一受けたい授業」、NHKテレビの「ためしてガッテン」、TBSテレビの「はなまるマーケット」でも紹介されました。

また、スロージョギングは、現在81歳になった皇后様が天皇陛下と一緒に毎朝皇居を散歩する際に取り入れているそうです。その様子がテレビの報道番組で紹介されていました。

散歩の時間はおよそ30分くらいで、約1キロの距離を散歩とジョギングを交互に行っています。

天皇陛下は2012年2月に心臓のバイパス手術をされていますので、回復の順調のようですね。

このスロージョギングは福岡大学のスポーツ科学部の田中宏暁(たなかひろあき)教授が考案しました。

この教授は運動生理学、体力学、健康科学を研究し、医学博士の学位を取得しています。

具体的なスロージョギングのやり方は、背筋を伸ばし、顎を上げて、肘を曲げて、自分がいつも歩いている歩幅の半分くらいの幅でジョギングします。

この時は踵から着地せずに、つま先や足の付け根から地面に着くようにします。これは膝に負担をかけないようにするためです。そして肘は軽く前後に動かしましょう。

速度は人それぞれ異なりますので、その人にふさわしい速さで走ることが大切です。

通常は時速7キロくらいで走りますが、運動不足だと感じている人は時速4キロくらいから始めても良いでしょう。

速度に関しては決して無理をしないでください。最初から無理をすると継続が難しくなります。

 効果や問題点について

では、どのような効果が期待できるのでしょうか?

まず、同じ速度で徒歩とスロージョギングを行った場合、スロージョギングのほうが消費カロリーが1.6倍も多くなります。

同じ速度なのに、どうして消費カロリーに差が出るのか疑問を感じる人もいらっしゃるかもしれません。その理由はジョギングという行為は両方の足が宙に浮く瞬間がありますので、筋肉が鍛えられるからです。

また、スロージョギングによって筋肉が付きますので腰痛が改善されたり、膝の痛みが軽減されたなどの嬉しい情報もあります。

さらに脂肪を燃焼してくれますのでお腹周りがスリムになりますので、ダイエット効果が期待できますし、生活習慣病や認知症などの予防にも役立つのです。それに加えて体力アップや免疫力向上にも繋がります。

尚、スロージョギングはもともと膝や腰に負担がかからない走法ですが、ダイエット効果で体重が減ることによって、ますます負担が減少するという好循環を生み出しているのです。

そして実際に多くの方から喜びの声も届いています。

ただし、問題点もあるのです。

まず、走り方が悪い場合は脹脛(ふくらはぎ)などが筋肉痛になります。これは、つま先だけで進んでいる場合に発生する現象です。着地する際には、つま先から足の付け根を使いますが、その後は足の裏全体を地面に着けてから前進しますので、正しい走り方を身に付けることが重要です。

また、猫背の方は肩や腰が筋肉痛になりますので、ランニングフォームを大きな鏡などでチェックするようにしましょう。

もう1つの問題は、暑い夏の日や寒い冬の日は外に出るのが辛いため、継続するのが難しいことです。また天気によっても実践できない日が出てきます。

解決法としては、ルームランナーを購入して利用する方法があります。ルームランナーは様々な速度で調整できますので、自宅に居ながら1年中スロージョギングができるのです。

ただし、お値段は数万円かかりますので決して安くはありませんし、自宅内に設置するスペースがなければ購入は厳しいでしょう。

そんな方にお勧めしたいのが、自宅で足踏みをする方法です。これはスロージョギングとほぼ同じ効果を得られます。また、ためしてガッテンという番組では、代わりに踏み台昇降を行うことを勧めていました。

このように様々な方法で代行することが可能なのです。

スロージョギングは正しい方法で行えば、健康にとても良いですし、ダイエットにも有効です。

特に普段から運動不足だと感じている方にお勧めしたいです。